シンポジウム開催のご案内
− テキスト型データの解析を巡って −
この度、標記のテーマで、シンポジウムを開催する運びとなりました。ご関心のある方々の、ご参加をお待ちいたします。なお、このシンポジウムは、日本分類学会と日本行動計量学会との共催、多摩大学ならびに統計関連学会連合大会(統計関連の3学会;日本統計学会、応用統計学会、日本計量生物学会の連合大会)による協賛となっております。
テーマ:テキスト型データの解析を巡って
開催日時:2002年9月11日(水)、13時〜17時半(※当初の予定より繰り上げて、12時15分から受付を開始します)
場所:多摩大学ルネッサンスセンター(渋谷マークシティ・ウェスト)
オーガナイザー: 大隅 昇(統計数理研究所)、岡太 彬訓(立教大学)、今泉 忠(多摩大学)
開催の主旨:
テキスト・マイニングのアプリケーション・ツールが多数登場し、テキスト型データ・文章型データのマイニングやデータ解析の方法論への期待や関心が高まっております。しかし、それらの多くは、一体何が分析できるのか、データ解析にとってどのように有用なのか、宝の山を掘り当てるマイニング・ツールとして有効だと言われる利点は何かが、良く見えないといったのが実状ではないでしょうか。
今回のシンポジウムでは、「利用者側に立って、こうした応用ソフトを使ってみたとき」に、所与のデータから、どのようにして、意味ある知見や知識情報が見えてくるか、を相互に比較検証する場を設けることを試みます。もちろん、それぞれのソフトの設計指針(デザイン・ポリシー)が異なることから、各ソフトの個別的な機能の比較や優劣を対比することは難しく、また平等かつ客観的な評価が困難と思われます。
そこで、一つの試みとして、用いるデータセットにいくつかの条件を設けて、主として、この枠の中で各発表グループにそれぞれのソフトの特徴をご紹介いただきます。またこれを用いて、実際にデータ解析を行い、そのデータセットに内在する構造を探査することがどう行われ、またどんな知見が得られるか、データから何が見えてくるのかを、なるべく平易に報告していただきます。ある程度、"共通の場、同じ土俵"を用意することで、それぞれのアプリケーションソフトが得意とする分析機能を使いこなすこと、その特徴が実際の解析でどう見えてくるかを具体的にレビューしていただく、という実験的な試みにしたいと考えております。
◆◇◆ プログラム ◆◇◆
◆ 司会 ◆
今泉 忠(多摩大学、教授)
(0)シンポジウムの開催主旨と総論 (13時〜13時20分)
大隅 昇(統計数理研究所)
(1)Survey Analyzer、WordMinerを用いての比較分析 (13時20分〜14時)
渡會 隆、小山 裕之(東京サーベイリサーチ)
(2)DE-FACTOによるデータ分析の考え方とその特徴 (14時〜14時40分)
中田 晃、五十峰 正貴(電通リサーチ)
◇◇◇◇ コーヒーブレイク ◇◇◇◇
(3)TRUE TELLERによる構文解析を用いたテキストマイニング (15時〜15時40分)
三室 克哉(野村総合研究所)、高井 貞治(TSコミュニケーションズ)
(4)WordMinerによる探索的なテキスト型データのマイニング (15時40分〜16時20分)
保田 明夫(平和情報センター)
(5)総合討論 (16時20分〜17時20分)
○指定討論者によるコメント
木下 冨雄(甲子園大学)、村上 征勝(統計数理研究所)
○会場参加者との質疑応答
◆ 指定討論者 ◆
木下 冨雄(甲子園大学、学長)、村上 征勝(統計数理研究所、教授)
当日受付および資料代:
当日、会場は12時15分に受け付けを開始いたします。また、資料代として1,500円を承ります。
事前申し込みをされた方は,事前申込者受付カウンターへおいでください.